質的調査(UX Kansas)

今回は合宿形式で二日間に渡って開催。

質的調査をして、それの分析だ。

オブザベーション及びシャドーイングを用いての質的調査からの、KA法/kj法パターンランゲージでの価値分析、からのサービス提案と盛りだくさん。

 

(1)質的調査(オブザベーション 及び シャドーイング)

人がどんなときに何が嬉しいのかを?をテーマにユーザー調査

外に出て人が喜びを感じている場面の写真を撮る.

ここで大事なのは仮説を立てずに臨むこと.フラットに見るのではなく,問いを持って/興味を持って見ること.

これがすごく難しい.無意識に仮説を考えてしまう.調査すら始まる前に.

大学時代から,「課題に対して仮説を立ててそれを立証する」手法(そうしないと途方もなく時間がかかるから)に慣れ親しんで来たからだろうけど,今回の目的は違う.もし、フィルターがかかってると机の上で考えてるものと変わらないアイデアしか出てこない。意味ない。

 

 

僕らは繁華街(観光客などが多い地域)と地元エリア(日常に喜びを感じれる地域)に別れて調査をすることに.

とりあえずはじめに決めたのはこれだけ.

ただ、実際調査に行って見ると,日常の風景を探そうにも人がいない.

そして嬉しいのかどうかわからない,(だから写真を撮りまくる)

ゆっくり見ることができない.

 

嬉しいとは何か?

先生の話にもあった予期的UX/一時的UX/エピソード的UXでいうところの,予期的UXとエピソード的UXは,ぱっと見ではきっとわからない.

フラフラ歩いてても日常風景での喜びを見つけるのは難しいと判断し,御所まで戻って,のんびりしている人らをじっくり観察することにした。

なんでわざわざ御所まで来てのんびりしてるのかも興味があったから。

 

まず観察したのはベンチで寝てた人。急に起き上がって、別の場所に移動してまた座った。なんでや?と思って話しかけて見た。すごい警戒されて僕の心に傷を負ってインタビュー終了。

 

別でスペイン人の夫婦が2人だけの空間を作りながらブラブラしてたので色々話を聞いてみた。英語の方がコミュニケーションとりやすい。性格からなのか、母国語ではないからなのか。

 

でもこれ後から思ったけど,単なる慣れかも。僕は結構普段旅行先で知らぬ間にエスノグラフィをやっている.旅行先で一番時間を使うのは、道に座って人をジーーーッと見てることだし,興味があったら,それ何してるの?って聞くし,面白そうなもの作ってたらやり方聞いて実際に作らせてもらうことも多い.普段からやってるこれらの行為を,あとでちゃんと分析したらかなりの財産になっていたのか・・・勿体無いことをした....人見知りやけども。

 

(2)KA法/KJ法

撮ってきた写真に対して,出来事/ユーザーの心の声/行為の背景ににある生活の価値を記載したカードを作成する.この「価値を記載」というのは,さらっと書くこともできるけど,ここが今回の肝。

まずは直感で書かないと話が進まない.でも直感だけだと浅い分析になっている.日常の行為というのは,深く考えていないようで,無意識にでも理由や価値があるから行われているもので,そのユーザーの無意識の価値を見いだすことにこのKA法をやる意味があるんではないか.ここをきっちりあぶり出さないと分析の意味ないし、フィールドワークをした意味がない。そして僕らは嬉しいことに関するものばかりをピックアップしてしまったけど,たぶん,ユーザが現在満たされないものもピックアップして,満たされなかった価値もあらい出すべきだったんだろう、、

 

KA法によって抽出した価値をKJ法によってグルーピング.グルーピングも価値ベースですることがコツ。グループ内にもそれぞれの価値の相関性があって,それらの位置関係を表現すること,グループ同士の位置関係を考えることが大事とのこと.ただグループ同士の位置関係ってなんだろう?何を元に位置関係を決めるのか?KJ法で価値でグループ分けをしたのならば価値を軸に軸を決めるべき?軸はいらない?

ただ,これをもし先に軸決めてからKA法をしてしまうのだけは変なフィルターがかかりそうでやめたほうがいいんだろう.

 

KA法により価値抽出と,グループの価値を見いだすのに結局1晩使った.しかも途中で頭バグって来た.そしてそれでも時間が足りない....

 

(3)パターンランゲージ

組み込み開発をしてた時に聞いたことある言葉.繰り返し現れることに法則性を見出して,共通パターンを言語する手法.そしてこの時に概念化をしておくこと。

ただ話を聞いていると,結局KA法/KJ法を考えている時に,ある程度パターン化・言語化をしていないと,パターンランゲージを作る時に死亡することになる.KA法すごい大事.価値をしっかりと問題点と解決策にまで落とし込んで概念化すること.この中に一つ最も重要なものがあって,そしてそれがパターン名になってくる.

 

パターンランゲージっていうのは,プロジェクトメンバーの共通認識の言語としておくことが大事だと思う.全員がパッとなんのことかを思い浮かぶ必要があると思う。これってプロダクトの企画開発でいうところのA00に落とし込むこと.その後のA0やAを見なくてもA00さえ見れば本質が浮き彫りになっている必要がある.だから僕は課題と解決がわかるようになっているべきじゃないか?ってチームで発言をしたのだけれど,たぶんこれは間違いで,本質さえ記されていればなんでもよかったんだな...

 

この概念化。普段から実はいつの間にか使っていて、流体力学電磁気学がよく似てると感じるのもきっと概念化のなせる技。そして、初めてやることでも、ものづくりに関してはある程度概念化できてるから昔ほどわちゃわちゃすることも少なくなって来ている。これをもっと意識的にできるようにならねば。

 

(4)パターンを応用したサービスデザイン

力つきましたw

反省点

(a)チェックポイントが足りないのはわかってるけど,持ってるチェックポイントですら無視してた.「なんか気持ち悪いんすよねぇ.このアイデア」って言ってて,気持ち悪いならちゃんとチェックしろよ!そして前回なんのためにBMCを作ったのか.

(b)構造が複雑すぎること.

システムが複雑だと,吸い取られるお金が多くて,儲からない.

お前は構造を考えるときにできるだけシンプルにと考えてるのに,仕組みになるとなぜそうなる!って....もう何から 

 

儲かるアイデア・・・

 

<おまけ>

僕はブログも含めて人に発信することや人に伝えること,教えることが苦手.

って話をしたら,圧倒的に読書量が 足りないからだと.確かにそうで,自分の興味があることって最近日本語で書かれたものないから英語ばっかり読んでたわ....小説読もう....